大阪に来て早2ヶ月が経ちました。
私の勝手な所感では、結構慣れました、勘違いかもしれません。
関西弁をモノにすべく、日々の会話の中から意識して生活を送っています。やはり言語の習得は、見よう見まねが一番。
さてさて、そんなこんなで普通に楽しくてたまらない大阪ライフを過ごしているのに、またまたやってしまいました。
そうそう、5日間ほど、小籠包食べに小旅行で香港に行ってきたんです。
香港と言えばね、
こんな素敵な100万ドルの夜景やら
世界一高いバンジージャンプやら
カジノやら
見どころ色々ありました。
さーてさて、遡ること半年前…香港旅行の予約を取りました。その頃はまだ大阪への異動も決まっていなかった為、東京⇄香港の往復で。
3つ下の岩手で暮らす妹が、ちょうど転職をするタイミングで、休みが少し長く取れそうとのことで、一緒に行くことに。
この妹は、オレとはまた正反対のような性格？で、ずっと岩手にいて、他県にも世界にもあまり興味がなく、突拍子もないことはしない硬派なヤツで、今回が初海外。
あらあらそうか、それならオレと友香が連れてってあげようじゃないかと海外慣れしてまっせ的なカッチョいい発言をかまし、香港3人旅が決まる。
わざわざ妹も岩手から一回東京に出てくるので、少しだけ長く行こうかとも考え、3連休の前後も休み取るぜ～ってことで、5連休を取得。
そしたらなんだなんだ、大阪転勤決まったわ。
いつも安い航空券を取ってるので、出発地を東京から大阪に変更することもできず、泣く泣く追加で大阪⇄東京の航空券も予約。あーもー安い航空券にした意味ないやんと、嘆く、嘆く。
しかも東京→香港への飛行機の時間の関係で、前日遅くまで仕事をした後の4時起きという過酷さ。
まぁまぁでもそりゃ読めなかったことやし、楽しもうや！とお互い気持ちをすぐに切り替え、当日を迎える。
俺と友香は大阪から成田空港へ、妹は岩手から成田空港へ。なかなかええやんこういうの。ちょっとわくわくするやんね。
朝10時過ぎに合流すると、妹は成田空港も初めてとのことで、少し興奮。田舎もんめ。田舎もん好きやけどな。オレも田舎もんやし。
さてここからだよね、さらに大変なのは。
まず、飛行機での暇つぶしに、旅の読み物を買おうと思い、成田空港の書店へ。現在上映中の映画「スマホを落としただけなのに」を購入。
まだまだ飛行機までの時間があったので読み進めると、おもろいおもろい。サクサクいくやん。
腹減ったからとりあえず小腹を満たしに動く。オレの寿司食いてぇに2人とも乗ってくれ、寿司三崎港へ。
オーいいねいいね、朝から寿司食ってる様子をインスタにでも上げよう！といつもの調子でポケットに手を突っ込むも、アレ？携帯ねーな。
おかしいな？え？なんで？うそ？
いやいや絶対あった。絶対にさっきまであった！うん、あった！あったはず！
だが、ない。
うそやろまじで。
1.2品目に頼んだコハダとアジの握りが出てきた。あおさ汁まで出てきた。出てくるのはえーよ。
食いてぇ。でも、ちょっと待て。
美味そうな握りを横目に、走り出す俺。
何が起こったか理解できていない大将。
目星をつけていたところにない。が、その後も駆け回り、なんとか成田空港の総合案内所に辿り着き、無事に携帯電話発見。
そこに俺の携帯あるのに意外と渡してくれないもんやな。ここに落とした張本人いるし、なんなら指紋認証で開きます！それでもなかなか渡してくれへん。パスポートの写真まで撮られたわ。
本当に怖い小説やな…。
現実と小説の境目はどこやねん。
………これで終わると思ったら大間違い。
3人ともちょっと仮眠を取り、気付けば13時過ぎ。
「そろそろ時間やし、チェックインしよう」
この言葉が全てを奈落の底へと突き落とす。
パスポートお願いします、と言われ、差し出す3人。初めての海外旅行だもんな、妹のパスポートはピカピカだ。
「予約されている新田友香さんですが、パスポートだと廣瀬友香さんになっており、今回乗ることができなくなってしまいます。」
え？
3人揃って、「え？」
結婚してからも幾度となく航空券予約の機会があり、間違うわけないやろと思いながら「いえいえ、パスポートが廣瀬なんで、廣瀬で予約してますよ」
だがしかしbut、何度確認しても目に入ってくるのは登録されているNITTAの文字。
名前一文字の間違いとかではなく、名字がそもそも異なると、免許証や保険証でそれが旧姓であることを確認できたところで何もできないと言われ、死後硬直のごとく固まった顔を見合わせる3人…。
自分がやってしまったんだと薄々気付くも、友香だけ取り残すことなど考えられず、様々な代替案を述べたり、代替案を述べずに少しだけゴネてみるオレ。
いやーそこをなんとか…！と可愛げと愛嬌のある顔でお願いし、裏にいる上司に掛け合ってくれるも、その回答により、これはパスポートという国際的な証明の関係で、この会社の人達でどうにかなる話ではないと、途中で理解をする我ら。
つまり、これはもう行きも帰りもなす術なしのキャンセルよ。お金ももちろん一銭も返ってこないやつ。
はいはいわかりましたいいですよと、当日券を追加で取ってお金嵩むのはもう已む無しなので、そのNITTAをキャンセルして、そこにすぐHIROSEの予約で入れ替えてくださいと。
しかしそれも現在既にオーバーブッキングで後ろに待ってる人達が6名いるから取れないと。
いやいやまじかい今時点で6人まだオーバーしてるってその人達大丈夫？
最悪順次後ろの便にずらしていくから大丈夫だと。わかったわかった、それでもいいですと。じゃぁその6名の後ろに続く形でもいいから、一番早いやつで取ってくれと。
予約はオンライン上でしかやっておらず、ここでは予約できないんですと。
なんだとオォォォォァオォ…一体何ができるんジャァァァァァァァアァア。
自分が悪いことを理解しているものの、そのとばっちりが友香にいくのはおかしいやろォ！と当たりどころのない怒りから「じゃぁオレが香港行きませんよォ！友香を連れてってください！」とさらに意味がわからない言葉を並べて発狂するオレ。笑う友香。オレとの2人旅行になることを嫌がる妹。
なんやねん！！！
結局どうすることもできず、オレと妹だけはチェックインした後、3人で作戦会議。
成田から最短で行けるのはいつ？いくら？他の航空会社は？羽田からなら？空いてない！高い！明日の夜着くじゃん！友香だけ他の国一人で堪能してくるか！など、一通り検討すべき事項を検討し、その後友香から出た言葉が‥
「大阪からなら今日20時の便ある！」
まじ？朝始発で大阪から来たばかりやんね。リアルとんぼ帰り？そんな辛いことさせられんよとオレはすぐに首を立てに振れずにいると、重ねて、
「大丈夫！今すぐ成田から大阪に新幹線で戻って、関空に向かえば、今日の20時の便に間に合う！それなら2万円でいける！着くのは夜中の24時だから、2人より3時間到着が遅れるだけ！それしかない！」
時計の針は、14時を回ったところ。
「私追いかけるから！もう時間ないから行くね！香港で待ってて！！」と走り出す嫁、友香。なんなんだこの切り替えは、天才か？
申し訳なさすぎて、バツが悪そうな顔をしながらも、友香が走ってエスカレーターを下っていく姿に携帯のカメラを向けるオレ。
あんたこのタイミングでそれ撮んなよ！まじで反省しろw！と笑いながらキレる妹。
そうこうして、香港での現地集合へと変わった。
昨年、友香がカナダに入国できず、ジャマイカで一時の別れを告げ、数日後にメキシコで合流、そんなこともあったな。
しゃーなし、妹よ、2人で出国や！
妹と2人で飛行機に乗り込んだ。
まさかの、
隣の席が一席空いていた。
え。
ここに乗せて？
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