メキシカンダンディパパの思考録

旅とフットボールとラーメンの人

髪を切るということの困難さ

どーもこんにちは、先日世界すべての国を覚えて、一週間くらい経っても98%くらいは覚えていたので、もう一度くらい一か月後に復習しておけばほぼほぼ大丈夫でしょう。エビングハウス忘却曲線をしっかり理解している私、新田空馬(くーま)です。

 

今日のテーマは髪。

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まず、大前提、僕と接したことがある人は、ほぼ98%が理解していると思いますが、髪の毛が剛毛なんですよ。剛毛かつ、毛量が多い。地味に毛量多い、地味毛量、そう、魑魅魍魎、HeyHey!って。チミモウリョウ、読めましたか?それ読めないとラップになりません。

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それでは、もう一度、新田空馬さんで「地味に毛量」。

 

~地味に毛量多い、地味毛量、そう、魑魅魍魎、HeyHey!~

 

やっすいな。

しかも毛量多いのは、地味に、ではなく、明らかになんだよな。

 

だから、髪に「遊び」を入れられたことがなくて、いつも大体同じ髪型。2002年日韓W杯のときに一旦ロナウドの大五郎カットにしたけど、それ以後ずっとベッカム見習ってソフトモヒカン。

 

ベッカム登場にしたことによって今、読者からブーイング聞こえたけど。うるさいよ。百歩譲って「ハード」モヒカン、おけ、それでよしとしてくれ。ベッカムと同じ髪型にしたことは悪いと思ってる。

 

だから話を進めよう。

 

日韓W杯から3∼4年が過ぎ、みんなが高校生のときに「縮毛矯正」とかしてたけど、全然できる気配がなかった。する気もなかった。同じクラスだった、俺とはまた違うタイプの天パーチリチリ頭、皆川ってラグビー部のやつがいたんだけど、そいつが縮毛かけてきたときは世も末って思ったよ。前髪以外の周りの毛が全部チリチリなのに前髪だけシャキーーーン!ペタッ!チリチリは縮毛かけたがる、最近見てないけど藤岡ってやつもそう。

 

 

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このときはまだ髪マシか。藤岡。

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      真骨頂


まあでもチリチリに告ぐ。ちゃんと自分の力量を把握しようや。そういう意味では、自分の持ち合わせているスキルとその限界(髪の毛の話)を自己認知していた僕は一枚も二枚も彼らより上手。

 

そんな僕でも、高校生のときは、やはり「どこどこで切っている」というステータスが欲しくて、「COOL」というさぞかしクールな雰囲気を醸し出している美容室に行っていた。どこで切っても同じことは、かすかに感じていたんだけど、言いたかったんだよね。

 

「お前どこで切ってんの?」

 

「COOLだけど?」

 

って(笑)

 

最後に?をつけて、「COOLだけど(なにか)?」という余白を残し、余裕を醸し出すのがポイント。この?がない人は本物の余裕がある人。でも当時の僕の周りの高校生は、ほとんどがこの「なにか」を言外に隠し、マウントを取り合ってた。たぶん当時岩手県の中高生界隈では、COOLで髪を切ることが、表参道に一軒家を持ってるくらいの価値を持っていたと言ったらわかりやすいだろうか。

 

一つだけ言えることは、COOLで髪の毛を切っていたところで、髪質が変わるわけでも、それが理由で特段モテるわけでも、何かが変わるわけでもない。何も変わらない。強いて言うなら、ちょっとお金がなくなったかなというくらい。プラスマイナスマイナス。

 

一度だけEARTHに行ったけど何も変わらなかった。

 

そんな感じの僕なんで、基本的に変な冒険はせず(正確に言うとできず)、今のような短髪でずっと来ているわけなんです。

 

上のほうは適当に残すとして、「どこを刈り上げるのか」「どこまで刈り上げるのか」「何ミリで刈り上げるのか」。そこが勝負の分かれ目だ。そこで勝負が決まる。とはいっても、正直どんな髪型になったとしてもジェルが助けてくれて、ある程度カバーリングできる。ナイスジェル。スーパーハードか、ウルトラハード。

 

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美容師さん、理容師さん、先にすいませんゆーときます。つまりね、これゆうたらホント怒られるかもしれませんが、僕にとってはね、髪を切るということは、優先順位的には低くて、長くさえならなければどうでもよいんですわ。髪質がそうさせたと言っておきます。そう、仕方ないことにしてください。

 

だから、高校生のときはいっちょ前に3000円使ってCOOLに髪切ってましたけれど、今では1000円で十分ですよと、そうそう、こんなイメージ。床屋のトリコロール。

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さすがに、大学4年間過ごして、社会人にもなると、さらに自分のレベル感(髪の毛の話)がわかってくるんです。だから、何も気にしなくなってね。

 

7年前、ボリビアの首都ラパスでも300円くらいで髪を切りましたし、 

 

 

タイの首都バンコクでも600円くらいで髪を切りました。

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つまりね、見てわかる通り、国が違えど、場所が違えど、誰がやっても、あまり変わらんのですよと。そこらへんの(一応美容師ではあってほしい)おじさんでも、おばさんでも、3000円の人でも、1000円の人でも技術の差はあれど、結果にあまり差はないんですよ。

 

悲しいことに。

いや、捉え方によっては嬉しいことに。

 

だから、他の一般の方々と違って、同じ人に切ってもらうメリットって、あんまりなくて。せいぜい、自分のことわかってくれてるから、会話が前回の続きから始まり、ストレスのない時間が過ごせる、ということくらいでしょうか。

 

そう、そこ(どこ?)なんですよ、今日言いたいのは。やっと前置き終わります。

本題短くしよう。

 

そうそうそう、そうなんです。あの会話、あれが問題なんです。

 

仮に「バーバーたなか」に行っているとしましょう。

すると、難しいポイントは2つ。

 

まず困難なのが「会話」

あれね、厄介だね。

あの会話というのは、逆に美容師にとっては見せ場でもあり、どういう話から入り、どうやって話を広げ、そしてどう楽しいと思ってもらって、また来てもらうのか。勿論それはフィニッシュした髪型の完成度と満足度に大いによるのですが、その会話やらコミュニケーションにストレスを感じないことが、リピートされるかどうかにとって、とても大切だと思うんです。

 

だから、若手美容師として入ると、一流の先輩の会話術を見聞きし、盗み、そして自分もトライし、先輩からあーでもないこーでもないと言われたり、言われなかったりしながら成長していくと思うんです。

 

そしてまた次の予約が入れば、前回どんな話をして、どんな会話で終わったのかを見返し、きちんと覚えてまっせということを、どれだけ自然と気づかせるか、そこが、見物でもあり、そして美容師さんの腕の見せ所だとも思うんですよ。

 

いいですよ、それは、とっても。切る人と切られる人の関係性さえできちゃえば、話の続きからできるし、コミュニケーション取るのが楽な相手であれば、「会話をしない」という感覚やタイミングもわかってきて、それはそれは、いいんじゃないでしょうか。

 

いいと思います。

 

僕はね、そんなのないんですよ、毎回1000円カットで初めての人だから(笑)

1000円カットって、あまり皆さん知らないかもしれませんが、同じ店に行ったとしても、回転が重要なので、こちらが数百円のオプションを付けて指名しない限りは、空いた美容師さんが、待っている人を順番に切っていくので、基本的に毎回誰になるかもわからず、大体が初めての人になるわけですよ。

 

だから、毎回初めてということ。

 

バーバーの田中さん(50代・女性)がね、話しかけてくるのか、来ないのか、と空気を読みつつ、話しかけてこない。と思ったらちょっと話しかけてくる。「髪切るのはいつぶりなんですか~」。来たか、と思って、普通に回答する。「いや~まだ2週間くらいで、ハハハ」そして、そのタイミングでこちらが先に手を打つ。「いや~髪がごわごわで量が多くて大変なんすよw」と。すると、向こうも「そうですよね~これは困りませんね~(笑)」なんて返してくる。今まで一万回くらいしたラリー。

 

そして、そこからまた暫く様子を見られる。

基本的には、上に書いたように、毎回初めてで、毎回アイスブレイクにも満たない会話で終わるので、それなら会話をしたくない、うん、寝たい、と思っている。隣の人に聞こえて恥ずかしいレベルに探り探りの会話。もしかしたら、こんなにも人と話すことが好きな僕が、世の中で唯一会話を恐れている瞬間かもしれない。

 

そして、もう1つ困難なのが「視線」

 

さあ、どこを見れば正解なんだ。基本的には、髪を切っている田中さんの手先であり、私の切られている髪先を見ているのですが、そこを凝視していると、いかにも「コイツめちゃくちゃ髪にこだわってるな、、ミスれないな、、」と思わせてしまい、緊張感を高めてしまう可能性がある為、たまに目をそらしたりする。そして、田中さんが髪の毛ではなく、こちらの温度感を測ろうと鏡越しにこちらの目を見てくるタイミングがたまにあるじゃないですか、僕もそのときに見る。すると、目が合う。ちょっと恥ずかしい。いや別に特別な感情があるわけではないんですがちょっとこっち向いたかなと思い反応してしまうんですね。どうしたものか。そういった余計なことばかりが起こるのがそう、バーバーだ。

 

そこで、私は、目を瞑るという判断をすることもよくある。有難いことに、どうしてもバーバーの椅子は非常に眠くなる仕様でできている。そのため、目を瞑ると一瞬で眠れてしまうことも多いのだが、如何せん僕は「・・・ガクッ」と首がなってしまうタイプなので、いつなんどきハサミが耳に刺さってしまうか怖くてならない。そして、それによって加害者になってしまうのではないかとビビッてしまう美容師さんに申し訳ない。そのため、目を瞑るのは長くても15秒くらいにしている。そして、目を開けたらまた鏡を見るのだが、やはり、そこはどうしても「結果にはそこまでこだわってないので別に失敗しても大丈夫ですよ」という雰囲気を醸し出してあげたく、ほくろの数を数えてみたり、鼻が曲がってないかのチェックをしたり、あまりジロジロ切られている自分の髪を見ないようにしている。

 

そして、髪を切り終えて、後ろでパカッと鏡をされて、これで大丈夫ですか?と聞かれたら、たとえどんなになっていても「バッチシです!」と笑顔で言って野口英世を渡して20円のお釣りをもらって帰ってくるようにしている。

 

ふうううう、今日も無事に終わった!髪軽くなったな!でもちょっと髪切りすぎやな!でも、まいっか!なんて思いながら、チャリを漕ぐのである。

 

そんな帰り道、こんなバーバーを見つけた。

 

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・・・・・・・ここにだけは入りたくない。

 

 

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 ※くれぐれも言ってきますが、コチラのお店は何も悪くありません、お店の人ゴメンナサイ※

 

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